Skip to content

Concurrent 原典

totegamma edited this page Mar 9, 2024 · 2 revisions

Concurrentのミッションは2つ

1. SNSのアカウントをあなたの「インターネット人格」として確立します。

現在社会において、他人に自己紹介するときにとりあえずTwitterやInstagramなどのアカウントを交換する、名刺にTwitterアカウントを書く、またしてはポートフォリオとしてTwitterアカウントをアピールする......といったシーンは少なくないと思います。

つまり、それはあなたのインターネット上での「アイデンティティ」としてそのSNSアカウントが存在しているということです。

このアイデンティティは非常に重要なものですから、アカウントが一方的に凍結され復元不可能となるというのはいわば「インターネット殺人」であり、本来は裁判など正当な手段を踏んで行われるべきものです。一団体の勝手な気持ちで執行されるのは到底許されるべきではなく、一切許容できることではありません。

しかし、サーバーが物理的に存在している以上、サーバーの運営者はそのサーバーが設置されている国の法律に従う必要があり、そのユーザーのふるまいによっては凍結せざるを得ないかもしれません。また、凍結でなくても諸般の事情によりサービス終了される可能性は往々にしてあります。

Concurrentは、このジレンマを解消します。

Concurrentは、ユーザーの同一性を暗号化技術を用いて、「シークレットフレーズを知っているかどうか」という基準で判断しています。 これによって、ユーザーはある特定のサーバーの権威に頼ることなく、シークレットフレーズを用いて「このデータが提示できるということは、つまりほかの誰かによるなりすましではなく、間違いなくこのIDの所有者による発言です」といったことを証明できるようになります。

またConcurrentは、独自のプロトコルを用いることで、アカウントが移行可能なように設計されています。つまり、最初にアカウントを作成したサーバーで自分のアカウントが凍結されたとしても、自分のアカウントを別のサーバーに引越しするだけで、凍結前と同じ過去の投稿・フレンド関係を維持したまま、新しいサーバーでアカウントを再開することができます。

Concurrentは完全検閲フリーを指向しているわけではなく、「誰に検閲されるか選ぶ権利がユーザー自身にあり、またいつでもそれを再選択できる」といったことを指向します。

2. コミュニティを中心とし、またそれらの相互作用が生きるSNSにします。

Twitterはあまりにも利用者が多くなりすぎました。これは、基本的にはいいことですが、これによりTwitter本来がミッションとしていた知人が「今、なにしてる?」のかを知るツールとしての在り方からは遠ざかり、「世界中の最先端の情報を取り入れる」ツールとしての側面が強くなっています。

実際に我々がTwitterから"X"になってしまってもこれをやめられないように、このような「世界中の最先端の情報を取り入れる」ツールの存在は現代において必要不可欠である一方で、我々は本当に「毎日最先端の情報だけが流れてきて、競争のつらさを思い知らされる」「世界中の問題がけたたましく流れてくる」ようなSNSを毎回トイレに行くたびに開いて眺めるべきなのでしょうか。 本来、SNSなんてものは「ご近所の生活音がちょっと漏れ聞こえてくる」くらいの距離感で良かったのではないのでしょうか。

Concurrentは、この世界から失われたシステムを取り戻します。

Concurrentでは、従来型SNSのユーザーのフォローによるタイムラインに加えて、ユーザーが好きな「コミュニティタイムライン」に情報を書き込み、またあるコミュニティで書き込まれた情報を別のコミュニティタイムラインへ転送(リルート)して共有することができます。 ユーザーは自分がウォッチしたいコミュニティを複数選びそこで日々のコミュニケーションを行ったうえで、気が向いたときにだけ世界の情報を探しに行くことができます。

Concurrentは今のTwitterのように世界とつながりすぎているわけでもなく、Discordのように環境が閉じすぎているわけでもない、適度にほかのコミュニティと接続し世界とつながれるSNSを指向します。

※分散型でありながら「世界中の最先端の情報を取り入れる」ツールとしての座はBlueskyが担ってくれると期待しています。