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- = ITエンジニアが副業を探した 1 ヶ月間の学び
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+ = ITエンジニアが初めての副業で得られた学び
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// flushright{
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FORTE (フォルテ)@FORTEgp05
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// }
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- 執筆者のFORTE(フォルテ)と申します。世の中は学びに満ち溢れていますね。本章では業界歴17年のもうベテランと呼ばれてしまうITエンジニアが初めて副業を探してみた際にやったこと 、分かったこと、次にやること、つまりYWTなふりかえりによる学びです。
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+ 執筆者のFORTE(フォルテ)と申します。世の中は学びに満ち溢れていますね。本章では業界歴17年のもうベテランと呼ばれてしまうITエンジニアが初めて副業先を探して実際に契約し業務を遂行、請求を行うまでにやったこと 、分かったこと、次にやること、つまりYWTなふりかえりによる学びです。
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- 先に結論からお伝えするとまだ副業先は見つかっていません。なのでこれは副業を始めようと思ったらやることの学びではありますが、結果が出るかは個人差があります 。
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+ 2024年11月現在、ご縁があった1社とお仕事をさせていただいております。今のところ年明けも継続できそうですので、実際の業務を始めてからの話もお伝えできたらと思います 。
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== やったこと(Y)
@@ -25,6 +25,10 @@ FORTE(フォルテ)@FORTEgp05
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* カジュアル面談
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* 選考用の書類の準備
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* 採用面接
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+ * 契約書の確認
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+ * 実際の業務
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+ * 納品
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+ * 請求
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=== マイナンバーカードの申請
@@ -116,7 +120,11 @@ freeeでは副業や個人事業主を始めるのに便利なサービスが揃
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=== カジュアル面談
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副業のカジュアル面談と言っても正社員採用のカジュアル面談と一緒です。よく聞かれる質問としてなぜ転職を?がなぜ副業を?に変わるだけでしょう。採用面接ではないのでリラックスして事業や開発チームの説明を聞き疑問点を質問したり、なぜその開発プロセスを選んだのかを聞いてみたり、聞かれて答えられなかった事をメモしておき次は答えられるように準備しておきましょう。
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- 執筆時点の筆者の実績としてカジュアル面談まで行けたのは3 社、1 社は採用面接へ、1 社はカジュアル面談の冒頭でお互いの条件が不一致であることが判明したため終了、1 社は執筆時点ではこれから面談です。面談冒頭で条件が不一致であると判明したのは先方から週5 日8h日中稼働、週に2 日出社の副業で大丈夫ですか?と条件確認をされたのに対し、あくまで本業あっての副業でありその条件では本業に影響が出るため難しいとお伝えしでは条件不一致なのでという事で終わりました。事前にメッセージでやりとりしていたので、そこで確認してくれればと思いつつ事情があったのだろうと思います。
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+ 筆者の実績としてカジュアル面談まで行けたのは3 社、1 社は採用面接へ、1 社はカジュアル面談の冒頭でお互いの条件が不一致であることが判明したため終了、1 社はカジュアル面談後に持ち帰っての採用検討となりました。
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+
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+ 面談冒頭で条件が不一致であると判明したのは先方から週5 日8h日中稼働、週に2 日出社の副業で大丈夫ですか?と条件確認をされたのに対し、あくまで本業あっての副業でありその条件では本業に影響が出るため難しいとお伝えしでは条件不一致なのでという事で終わりました。事前にメッセージでやりとりしていたので、そこで確認してくれればと思いつつ事情があったのだろうと思います。
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+
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+ 持ち帰っての検討は採用プロセスとして面接がなく、送った書類やGithubやポートフォリオなどのアウトプットを見てチーム内で検討とのことでした。結果としてはこの会社さんに採用いただきお仕事させて頂いております。
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=== 選考用の書類の準備
@@ -138,6 +146,70 @@ freeeでは副業や個人事業主を始めるのに便利なサービスが揃
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最後に採用面接に受からなかったからといって落ち込む必要はないと思います。もちろん求められたレベルに達していないということもあるでしょうけども、単純に現時点での方向性の違い、比較してより魅力的な候補者がいた、タイミングが悪く席が埋まってしまったなどお祈りされる理由は様々です。現時点での方向性の違いというのはフロントエンドエンジニアを採用したかったけど例えばReactに関して求められるレベルではなかったとか、その技術の即戦力が欲しいので今は未経験の人ではないとか、現時点で求めている方向性とアンマッチだったためお祈りされるパターンです。これは裏を返せば、タイミングが合えば欲しいと思われることでもあるのでそういう意味でも落ち込む必要はありません。反省点は改善すべきですが、気にするべきことではない事柄まで気にする必要はありません。それより次に行きましょう。
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+ === 契約書類の確認
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+ 面談や面接に通れば採用連絡が来まして、次は契約に関する手続きを進めていくことになります。ここでは契約書について何を確認したかを紹介していきます。なお、これだけ確認すれば良いのではなく全体をきちんと確認した上で、特に確認すべき項目や観点を記載しています。
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+
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+ まず基本項目として次の項目を確認します。
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+
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+ * 契約形態
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+ * 業務内容
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+ * 期間
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+ * 成果物
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+ * 報酬(単価)
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+ * 支払い期日と方法
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+
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+ ひとつずつ見ていきましょう。
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+
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+ ==== 契約形態
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+ 何をおいてもまずは契約形態を確認します。この形態によってこのあと確認すべき項目も、要不要が変わる項目があります。一般的に業務委託での副業で考えられる契約形態は次のとおりだと思います。
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+
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+ * 準委任契約
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+ ** 成果完成型
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+ ** 履行割合型
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+ * 請負契約
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+
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+ この中で気をつけたいのは請負契約と言われた場合です。これはいわゆるSIerが受けるような契約形態であり、いわゆる瑕疵担保責任(最近は契約不適合責任と言います)が適用されます。つまり納品したものに何か契約と不適合な点(問題)があれば1 年以内は無償で対応する必要がある責任を負うものです。企業としてならアフターサービスや保守運用業務を引き受けることで対応可能かもしれませんが、個人の副業としては対応するには荷が重すぎます。契約終了後、11 ヶ月ほと経ってから開発環境もないシステムのバグについて責任を持って無償で修正しろと言われても無理難題です。そのため、契約形態は準委任契約一択と言えるでしょう。
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+
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+ 準委任契約は2 種類ありますが、これを大きく分けると成果物を持って報酬をもらう成果完成型と、作業した実績(時間)を持って報酬をもらう履行割合型となります。ただ、履行割合型でも作業した時間を報告するために報告書を実質的な成果物として求められる場合があります。これは実施的に成果完成型と言えますが、フルリモートでの作業が当たり前になった現在では作業時間を計ることが難しいため、お互いに合意を得るためにも許容できる範囲と言えるでしょう。実際に私も履行割合型で契約していますが、月末に作業報告書を提出しており、それを元に請求書を送付しています。
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+
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+ もし成果報酬型と言われたら成果物については明確に確認しておきましょう。
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+
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+ ==== 業務内容
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+ ここでは自分が認識しておる業務内容と契約によって定められている(契約先から求められている)業務内容に不一致がないか確認しましょう。
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+
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+ 特に注意したいのが、曖昧な文言や表現の場合です。例えば「◯◯システム開発業務とその支援業務」くらいなら大丈夫そうですが、「◯◯システム開発関連業務」、「◯◯システム開発業務、およびその他業務」などの場合は具体的な業務内容を確認した方がいいでしょう。関連業務という表記では極論「関連している」と言われてしまえばどんな業務でも指示できてしまいます。もちろん断ることも自由ですが、話が違う!となるとお互いいい気分はしないですしトラブルの元なので事前にどういった業務かを確認しておき、極力その確認した業務に乗っ取った記載になるように必要があれば修正を依頼します。その他という記載は曖昧極まりなく業務内容が決まっていないから書いているか、悪意を持っている可能性すらあるので絶対に具体的な業務内容にしてもらいましょう。
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+
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+ ==== 期間
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+ 次に期間は意図が合っていれば特に確認すべき点はないのですが、期間が1 ヶ月だと継続するのに毎月契約をむすぷ必要があるためお互いにコストが増えます。かといって半年や1 年だと何かあった時に契約を切りづらくなります。私は3 ヶ月契約で2 ヶ月終わるくらいに継続するかどうか判断してもらっています。
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+
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+ 契約書に独立した条項として契約の解除について書かれている場合もあるので、事前の確認と併せて内容をチェックしておきましょう。
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+ ==== 成果物
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+ 成果完成型の場合は確実に、履行割合型の場合で契約書に記載がなくても事前に確認して合意をしておくと良いでしょう。もし成果物がソースコード一式などの場合は電子納品で良いのか、CD/DVDなどの物理メディアでの納品なのか、納品方法も確認しておくべきです。もしフルリモートのつもりで契約したのに納品が物理メディアでは出社する必要や、郵送などの対応が必要になってしまいます。今時はあまりないかとは思いますが、確認しておいて損はないでしょう。
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+ ==== 報酬(単価)
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+ これは人によって変わってくると思いますが、消費税の扱いについては確認しておきましょう。内税なのか外税なのかによって単価が変わってきます。実際の収入が10 %減るのは大きいので、単価に対して消費税はどう扱われるか確認しておきましょう。
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+
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+ ==== 支払い期日と方法
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+ これは月末締の翌月末払いのような、いつまでを計算期間としその計算期間の報酬がいつ支払されるのかを確認します。受け取る側としては早い方が嬉しいですが、相手にも経理業務などがありますので翌月末払いなどが多いのではないでしょうか。万が一、契約書に明示されていない場合はきちんと確認して記載してもらいましょう。
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+
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+ 今時は現金取っ払いということはないかと思いますが、銀行振込なのか、振込なら手数料はどちら持ちなのか確認しておきましょう。また、銀行振込でも銀行を指定されるケースがありますので、そこも確認と交渉が必要かもしれません。
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+ === 実際の業務
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+ 契約が済めば実際に業務が始まります。企業によっては開発用の端末を指定される場合があるので、出社して取りに行ったり郵送してもらって受け取ったりして業務を開始します。
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+
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+ 業務で気をつけるべきことは案件や現場によって変わりますので具体的なポイントより、汎用的な姿勢についてお伝えしたいと思います。伝聞ではありますが、あるミスにより契約を2 週間で打ち切られてしまったケースがあるそうです。このミスはタスクを全力でこなさず、温度感が分からないからと参考にした品質の低いコードのレベルでいいやと提出してしまったため、能力不足と判断されてしまったのが原因でした。いつも何事も全力で取り組む必要はありませんが、期待値の前例がない初回の提出物は念には念を入れておいて損はないでしょう。もちろん予め期待値を調整しておくのも重要です。これは急ぎのタスクなのか、じっくり取り組んでいいタスクなのか、そういった期待値を調整しておけばこのような事例は起こらないでしょう。
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+
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+ 何事もそうですが、期待値の調整は非常に重要かと思います。
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+ === 納品
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+ 契約書の成果物のとおりに納品物を用意し、指示された方法で納品します。契約書のとおりでないと受け付けてもらえず、報酬も貰えないのできちんと確認しておきましょう。最初はこまめに納品物の内容について確認してもらい、月末になってから慌てないようにすると良いでしょう。
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+ === 請求
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+ 無事に納品できたら請求を行います。相手が個人でも企業でもそうですが、お金を払うにはそれ相応の根拠となる文章が必要になります。人生で請求書を書いた経験などないかもしれませんが、freeeの有料サービスを使えばテンプレートが使えます。私が契約した2024 年10 月の時点では年間23 ,958 円でした。これは請求書だけでなく、確定申告などもできるサービスなので文字通り必要経費として考えた方がいいでしょう。特にITエンジニアの副業であれば月3 万円は稼げると思いますし、年間で考えれば十分に価値があると思います。
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+ もちろん自分で調べることで出費を抑えることは可能ですが、もうあなたは副業をしているのです。その無料にするための時間を副業の業務時間に置き換えたらいくらの単価になるか、計算してみてから判断しても遅くはないでしょう。
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== わかったこと(W)
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やったことを通して分かったことを紹介します。
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これも知人から言われた事ですが、いま副業をしているITエンジニアの方はリファラル、つまり知人からの紹介がきっかけな人が多いのかもしれません。そうであれば自分から探しに行かなくても相手から声をかけてくれるため、副業先を探すという事自体をやっていないのかもしれません。そうであればネット上に副業の始め方の情報はあっても探し方の情報がないのも納得です。リファラルでは再現性がなさすぎて情報になり得ないからです。筆者はITエンジニアは人の縁こそ大事だと思った事が何度もありましたが、今回もまた実感しました。
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== 次にやること(T)
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ではわかったことから、次にやることを考えてみます。
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もうひとつは様々な開発現場を経験することで自分にプラスにしたいというのもあります。これは学びという意味での経験もそうですし、もしお互いに合意が得られれば副業転職も見えてきます。特に一生で一社しか所属しない人と、副業で様々な現場の経験がある人では学びのチャンスに差が出ると思います。そういう意味でも自分にプラスになると思うので、副業を通して様々なことを経験したいと思っています。
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== さいごに
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- まだ副業先が決まったわけではないですが、1 ヶ月やったことからの学びをまとめてみました。筆者は経歴の割には技術力が低い方だと自分では思っています。これはある分野に特化した技術力がないという意味であり、スペシャリストよりジェネラリストであるという意味でもあります。またそうでありたいとも思っています。そのため、副業のようなスポット的に入って欲しい採用では不利な方に入るでしょう。人間万事塞翁が馬ではあるため、自分にできることを自分らしくやっていきたいと思います。
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+ 実際に副業を始めて2 ヶ月弱業務した学びをまとめてみました。筆者は経歴の割には技術力が低い方だと自分では思っています。これはある分野に特化した技術力がないという意味であり、スペシャリストよりジェネラリストであるという意味でもあります。またそうでありたいとも思っています。そのため、副業のようなスポット的に入って欲しい採用では不利な方に入るでしょう。
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+ そんな不利な私でも実際にお仕事をいただき実際に業務までできたのは、何よりも私が行動したからに他なりません。もちろんお互い求めている技術と提供可能な技術や働き方ががマッチしたなどほかにも理由はあるのですが、それらは行動しなければ分からないものでした。行動すれば必ず副業できるわけではありませんが、行動しなければ副業につながることは絶対にないということは言い切れると思います。特に今回はカンファレンスきっかけでの縁でしたので、本当に行ってよかった、文字通り行動してよかったと思っています。
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- この続きはまたどこかでお会いした時にご報告させていただければと思います 。
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+ まだ実際に報酬は振り込まれていないのと、個人的に最も学びとなるであろう(そして多くの人が気にするであろう)確定申告については体験しておらず書けていないので、この続きはまたどこか別の機会にご報告させていただければと思います 。
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