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= やる気に頼らず学ぶ、自分プログラミングという考え方
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# やる気に頼らず学ぶ、自分プログラミングという考え方
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//flushright{
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@ponyoxa
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//}
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== はじめに
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## はじめに
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みなさん、やる気はお持ちですか? いつでもやる気があってたくさんのインプットあるいはアウトプットをコンスタントにすることができ、業務も生活も問題なく回っている、そういう状態なら何よりです! そういった方にはこの章は役に立たないと思います。むしろ、どうやってやる気を維持し、一定したインプット、アウトプットを生み出しているのか、毎日安定した生活を営んでいるのかといった知見を共有していただきたいです。
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学びにもいろいろあると思いますが、どこかに出かける、ドキュメントを読む、頭の中を整理する時間をとる、などなど学ぶためには学びに向き合うという行動がたびたび必要かと思います。
12-
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この章では、「学び」には必要不可欠な「行動」について、やる気駆動ではない方法についてご紹介したいと思います。やりたいこと、学びたいものがあるにも関わらず、「やる気がないから何もできないよ」、「やり始めてもやる気なんて出ないよ」という方に向けて、「そんな不確かなものに頼るのはやめよう」と声をかけたいと思います。
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やる気が出たのも束の間、次の日には「あれ、あのやる気どこいった?」となり、なかなか行動につながらないあなた向けです。
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== そもそも「やる気」とは?
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## そもそも「やる気」とは?
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やる気はどういうときに出るでしょうか。外からの刺激を受けて「自分もがんばろう!」となったり、目標設定をして「達成するぞ!」となったり。その時点ではやる気はマックスになっていることでしょう。しかし、翌日、あるいは1週間後にそのやる気がそのまま持続していたことはありますか? だいたいはやる気は減退しており、場合によってはやる気のかけらも見えなくなっていることもあるかもしれません。それは筆者も同じです。勉強会に行って、「わたしもがんばるぞ!」となりますがだいたい次の日にはすーっと消えています。
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21-
== 自分プログラミングの考え方
18+
## 自分プログラミングの考え方
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明日あるかもわからないやる気に頼って行動しようとするのは不安定だと思いませんか。やる気をコントロールすれば良いというわけですが、不安定なものを安定させるにはエネルギーが必要です。ではそのエネルギーはどこから持ってくればいいんでしょうか。
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何にしてもどこからかエネルギーを持ってきて、不安定状態を安定状態にする必要があります。
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そのため、やる気に頼ったり、それをコントロールしようとすると、やりたいことを成し遂げるために必ずエネルギーが必要になり、ハードモードになりがちです。やる気があるときはいいのですが、やる気はたいてい持続しないため、やる気に頼ったやり方をするとやる気がなくなったとたん行動を始めるのが難しくなってしまいます。
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ここでは筆者の経験から、やる気に頼らない行動の構築方法を紹介します。
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=== if-then
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### if-then
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一つ目は、「if-then」で行動するということで、「もし~だったら、~する」と決めてしまうことです。自分をプログラミングしているという感覚に近いと筆者は考えています。
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筆者が実践している例としては、「もし出勤したら、Feedlyを開く」、「もしわからない言葉に出会ったら、メモをする」、「もしイベントに参加したら、ポメラでメモをとる」、「もしライブラリについて疑問が出たら、最初に公式ドキュメントを開く」などがあります。
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このように自分が好ましいと思う行動パターンを自分にプログラミングします。「もし~だったら」の部分はできるだけ日常的にすでにしていることに設定すると、「~する」の部分に取り組みやすいです。
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この方法の運用は失敗することももちろんあります。筆者もいろいろと失敗してきました。例えば、集中力を少しでも持続させようと「お手洗いに立ったらスクワットをする」ということを考えましたが、「スクワットをする」ということがだんだん面倒になってきてハードルが高くなり、お手洗いに行くのを我慢してしまうようになったという失敗がありました。これは「スクワット」の部分に対しての負荷調整が必要だったと思います。
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=== 自分のやる気を奪ってしまう行動をしない
34+
### 自分のやる気を奪ってしまう行動をしない
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環境作りという面でも、マイナスになってしまうような行動をしないというのは重要なことだと思います。「この行動をした後にはやりたいことができなくなるな」ということを把握することから始めましょう。
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筆者の場合には、「すぐに座らない」ということをかなり意識しています。座ってしまうと立ち上がるのがおっくうになり、次の行動に移るのがかなり難しくなってしまうからです。筆者は自宅が和室で地面に近い生活をしていることもあって、平日帰宅後に座ってしまうとその後立ち上がって何かをすることは困難になってしまいます。
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このような場合には、「座らない」ことが次の行動への助けになります。次の行動を妨げる行動を把握し、その行動をしないということです。具体的な動きとしては、座る前に飲み物を用意する、必要な本やノートなどをテーブルに用意するといったことをし、学びに向かってから立ち上がらなくてもいいように環境作りをしています。
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具体的にどのような行動がやる気を奪ってしまうのかというのは、人によって様々でしょう。以下は一例です。あてはまっているものはないでしょうか。
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* 動画を見始める
51-
* すぐにベッドに横になる
52-
* パソコンに電源を入れた後、まずネットサーフィンをする
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- 動画を見始める
43+
- すぐにベッドに横になる
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- パソコンに電源を入れた後、まずネットサーフィンをする
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自分を観察し、行動に移せているときと移せていないときで何が違うのかということを明らかにしましょう。やる気を奪ってしまう行動だけでなく、やる気にさせてくれる行動も発見できたらうれしいですね。
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=== 好ましくない行動をどうやってやめるのか
48+
### 好ましくない行動をどうやってやめるのか
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ある行動をするとやる気を奪ってしまうからといってその行動をすぐさまやめるのは難しいことだと思います。行動は癖になっていることも多く、また、従来通りの行動から変化をするのは脳にとっても負荷が高いためです。
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最初のうちは、自分の観察をしながら、10回に1回でもうまくいったら万々歳くらいの感覚でいたほうが続けやすいです。気長にやっていきましょう。
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好ましくない行動をしている自分を観察しながら、「~の状態のときには~しやすい」というようなパターンを見つけられると良いと思います。例えば、「仕事が溜まっているときは、夜ご飯にジャンクフードを食べてしまいがち」、「イベントに行った日はそれだけで満足してしまいがち」といった自己分析を通して、少しずつ改善していくのが地道かつ確実だと思います。
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筆者の経験では、極端なこと、無茶なことをしてしまうと、心が折れやすかったり自己嫌悪につながってしまうことが多かったので、少しずつ地道にやっていくのが結果的に多くのことを積み重ねられるかなと考えてみます。
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== 終わりに
56+
## 終わりに
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大前提として、行動をするのは非常に困難なことです。それがやりたいことであっても、スムーズにやるのは難しいことも多々あります。
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70-
筆者は熱しやすく冷めやすいタイプなので、熱されたときのやる気を維持したいと思ってこれまでの人生やってきましたが、やる気にあれこれアプローチする方法が自分には向いてないんだろうと思うに至りました。そのため、やる気があるときはやる気と協力こそすれ、やる気が不在なときでも気にせずやるという態度を身につけようとする考え方に移行しました。
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この考え方で良かったことは、毎日何かしら進むことができているだろうという実感が持てることだと思います。とりあえず、何もしていないわけではなく、やることはできているからです。やる気が出ないときでも、資格試験日は近づいてきますし、なんとかやっていかないとやらないといけない毎日のことは溜まっていき、毎日のことをやることで消耗してしまい学ぶ時間を持てないという悪循環に陥ってしまいます。
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筆者はこれまであまり深く考えず、「朝起きたら、20分資格の勉強をしよう」、「電車で座れたら、ポメラを開こう」という、やる気が介在しないシンプルな考え方をすることで、学びにつなげてくることができました。
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寄稿することができたのも、「自分をプログラミングする」ということをイメージした考え方のおかげです。シンプルな「if-then」から皆さんもぜひ試してみてください。

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