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お金に関する話

お金を稼ぐ方法というものは、基本的に誰も教えてくれません。学校でも「お金とは」「株とは」などは少しだけ触れますが、あくまで表面的な仕組みの説明に止まります。お金を稼ぐ方法や損得について、ましてや楽して稼ぐ方法など教えてくれるはずもありません。

また、この本を読んでいる人の親世代以上を含め、あるいは既存の教育を受けてきた人は、「お金について考えることは卑しいことだ」などといったつまらない考え方に押さえ込まれていることすらあります。

お金を稼ぐ

お金を稼ぐ一番簡単/ラクな方法は何でしょう?

お金を稼ぐというと、株か?投資か?あるいは起業か?などといった選択肢が思い浮かぶでしょう。いずれもかなり現実的かつ大きなリスクがあります。技術(あるいは運)も必要です。株などの投資には元手も必要です。株価が暴落して口座残高がマイナスになるリスクだってあります。起業するには、技術・戦略・元手・運・人脈など必要なものがたくさんあります。

 

身も蓋もないことを言います。それは、会社に入ってサラリーマンをすることです。

 

サラリーマンになれば、給料が全く支払われないとか、今月いきなり無給です、あるいはいきなり口座残高がマイナスになるなどといったことはほとんど起こりえません。もちろん、会社に入るのはそれなりに大変ですし、ブラック企業だったら体と精神をすり減らします。鬱になって再起不能なんてことにもなりかねません。そういう会社を選ばないようにする努力はあるにせよ、会社員である以上、法律や社会の仕組み、あるいは会社が(ある程度)世間の荒波から守ってくれます。

会社員になれば、基本的に何のリスクもなく、最低限のやることをやっていれば、毎月定期的に給与が振り込まれます。給与を現金で支払うというのは法律で明記されていますし、会社が倒産したとしても未払い給与はかなり優先度の高い債権となります。安月給です!という向きもあるでしょう。ですが、それでもその金額を他の方法で稼ごうと思ったら、なかなか難しいのではないでしょうか。そういう意味で、お金を稼ぐもっとも鉄板かつベースラインになる方法は、会社員になって給与を得ることです。特殊技能と言えるレベルの技術・技能がなくとも、平均的なパフォーマンスを出していれば、平均的な給与はもらえます。昇進だってしますし、キャリア・経験を積むことだってできます。

もちろん会社員であるよりたくさん稼げる方法がある、ラクに稼げる方法がある場合には、そちらに鞍替えするのは良いことです。

儲け話は裏がある

古今東西、人類はいかにラクにお金を儲けるか、どうやってお金を儲けるかに知恵を絞ってきました。基本的な方法は全てやり尽くされていると考えてよいでしょう。ですから、”簡単に儲かる”などという言説は、リスクがあるか、法に触れるか、人道に触れるかのいずれか、またはその両方です。

例えば、株などの投資、これはわかりやすいリスクがあります。違法なものを作ったり売ったりするすること、これは法に触れます。例えば覚せい剤などの違法薬物を売ることを考えてみてください。儲かるかもしれませんが、法律に触れます。人のお金を騙し取ること、これは法と人道に触れます。最近では銀行預金でさえ銀行の倒産リスクがあります。インデックス投資は、長期的には世界の経済成長に応じて増えていく蓋然性が高いと言えるかもしれませんが、短期的にはリスクがあります(それでも投資をやるならインデックス投資を勧めますが)。

簡単に稼ぐ方法があれば、それは表に出てきません。みんな秘密にします。みんながやり始めたら旨味がなくなります。

どこかに金が埋まっているとします。最初に見つけた人は儲かるでしょう。その人だけが儲かって幸せになればよいですが、それは長く続きません。みんながこぞってやってきます。いつか金は掘り尽くされてしまい、ラクに稼げる時代は終わります。また、金を掘るツルハシを売った人が儲かるという話もありますね。ツルハシを売り始めた人はそれはもう儲かることでしょう。ですが次々にツルハシ売りが参入してきます。どこかで需要と供給はバランスします。そうなればもはやそれで儲けることはできません。

儲け話がやってくる時は、基本的に相手から自分がカモに見られていると考えた方が良いでしょう。「カジノでカモが見当たらないときはあなたがカモだ」という言葉もあります。「いい儲け話があります」という話がきた時、儲けるのは「話を持ってきた人」であり、基本的にはあなたではありません。あなたをカモにして自分が儲けるために話を持ってきます。

また、副業としてよくある、ブッ◯◯フ背取りなどの転売系はどうでしょう?中古書店などで安価に出ている本などをAmazonやメルカリで転売する副業です。本屋に行けばそれに関連するさまざまなノウハウ本が並んでいるわけですが、案外手間がかかったり、手数料で儲けが出なかったりします。儲けるのは、そのノウハウ本の著者と、売買プラットホームおよび手数料を取っているメルカリでありAmazonであり、ブックオフです。手間や時間もリスクです。お金を得るために作業をすることは基本ではありますが、時間単価で考えてペイするのか考える必要もあるでしょう。

なお、お値打ち品というのは基本的には存在しません。市場原理からすれば、需要と供給がバランスするところに価格は決定します。値引きしないと売れない事情があるからです。例えば、普段500円のお弁当が300円で売っているとします。賞味期限間際なのかもしれません。注文がキャンセルになってお店が困っているのかもしれません。人寄せのための特売なのかもしれません。いずれにせよ、売る側に何らかの意図・思惑があるということで、購入者の支出を減らして懐を暖めてあげようという意図でやっていることはほとんどありません。

あるいは、著しく安い中古住宅などを例として考えることもできます。何らか欠陥があったり、再建築不可物件であったり。単純に古いだけもあり得ますが、古いことそのものもリスクです。いずれにせよ、安いものには理由がある、と言えます。もっとも、この例では、オーナーが一刻も早く手放したいと考えているから安くなっているという場合もあります。この場合は掘り出し物と言っていいかもしれませんが・・・

不動産投資なども、単純に買って貸し出すだけで儲けを出すことは至難の業です。リスクに見合わない可能性が高いです。なぜなら、そんなにホイホイ儲かるなら誰かがやっています。あるいは需要が大きくなって物件価格が上昇し儲けを出しづらくなります。

基本的に儲け話については、「簡単に儲かることはもう誰かがやっている」「誰もやってない儲け話はなにか穴がある」「思ったほど儲からない」「リスクがある」「物理法則か人道か法に触れる」のいずれか、あるいは複数が当てはまると思って落ち着いて眉に唾をつけると騙されるリスク、損をするリスクは低下します。

控除率を考える

投下したお金に対して、いくら返ってくるのかという比率を期待値と呼び、1から期待値を引いたものを控除率と呼びます。100万円投下して、75万円が返ってくる場合、期待値は75%、控除率は25%です。宝くじはおよそ50%、競馬など公営ギャンブルで50%〜80%と言われています。ということは、最初から勝てるわけがないということができます。

ただし、宝くじのように全く技術を介入させる方法がないものもありますが、競馬などは統計や様々なアルゴリズムに基づく予想により勝率をあげることは可能です。パチンコで釘を読む1、スロットの目押しを極める、などなど、技術でもってお金を稼ぐ、それこそがギャンブルの醍醐味であり、収益の源泉と言えるでしょう。また、宝くじなどのくじは、確かに引き当てれば一攫千金は可能です。当然当たる確率が低いという本質的な大問題はありますが、万一(どころか億が一、兆が一の)確率ででかいのを一発あてられれば収益的にはプラスになります。

しかしやはり投資、お金を増やすという観点で見た時には、控除率の大きいものは避けるのが鉄則です。控除率が20%とすると、スタートが-20%です。これを取り返すのは相当厳しいでしょう。投資資本も必要ですし、技術も必要、時間も必要。投資として旨味がどんどん薄くなっていくことでしょう。

これに対して、株やFXなどはどうでしょう。手数料を除けば、ゼロサムゲームです。手数料が0.1%だとすると、先ほどのギャンプルの類よりよほど期待できます。もっとも、あなたが得した分他の人が損をしているという意味でゼロサムゲームなのです。当然あなたが損した分誰かが得をしています。一応株には配当や株主優待などの別のメリットがありますが、一旦それは横においておきます。

[column] 投資はなにをするか?

ここ20年以上、預金を銀行に入れておいても、「泥棒に盗まれない」くらいの意味しかありません。もっともこのご時世、銀行に入れてもいても出し入れするための手数料や口座維持手数料により目減りするくらいです。銀行員による横領とかいう世も末な話も珍しいものとは言えなくなっています。またキャッシュレス還元があったりして、現金で置いておくのも旨くありません。

では投資か?となりますが、投資にもリスクはあります。投資は投資で面白いのでついはまってしまいますが、精神をすり減らすわりにあんまり儲からなかったり、損したり、一喜一憂して依存症的にいつも相場を見てしまったり。メリットよりもデメリットが多いと思うことも少なくありません。専業トレーダーになるならともかく、日中仕事をしている人が相場が気になって仕方がないとなってしまうのはデメリットの方が多くなってしまいます。

そこで、基本的には、インデックス投資をお勧めします。特に、全世界型の投資信託で、かつ信託報酬の低めなものが良いです。とりあえず、【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETFを買っておくと95点くらいでイイ感じになると思います。全世界型の投資信託なので、小さな材料(株価におけるノイズとも言います。XX社が赤字を出したとか、不祥事があったなどの株価などに影響するニュース)に影響されず何より精神衛生上きわめてよいです。一喜一憂する時間と精神的負荷は全く無駄です。その分他の楽しいことに使いましょう。

とはいえ、インデックス投資の期待利回りは5%とかその程度です。1000万の元手があって50万円程度の収益が期待できるということになります。これに対して、1年間働けば200万とか300万、あるいはもっとな収入が得られます。働くって大切。

[/column]

お金を稼ぐ(個人として)

生きていくにあたり、何かしらの方法でお金を稼ぐ必要があります。 さて、働き方にはどんなパターンがあるでしょうか。 各種の労働契約や働き方には根拠法があります。これを照らし合わせながら見てみましょう。

正社員(無期雇用契約)

各種労働法で護ってもらえます。(これの何が嬉しいかは後述します。) 団結権、団体交渉権および団体行動権もあります。 60歳まで原則働けます。60歳を超えて仕事する場合は嘱託職員などの契約形態になり、 下記の有期雇用契約にシフトする事が多いです。

正社員(有期雇用契約)

有期契約でも、各種労働法で護ってもらえます。 団結権、団体交渉権および団体行動権もあります。 60歳超えたり、例えば産休や育休の穴埋めなどで契約される場合はこういう契約が多いです。

派遣社員

派遣元の会社に就職し、派遣先に行って仕事をするのが一般的な流れです。 (派遣元の会社はこの為、労働者派遣法に基づく許可申請を必ず得ています。) この場合も各種労働法で護ってもらえます。団結権、団体交渉権および団体行動権もあります。 ただ派遣先は派遣社員の権限が弱くなりがちで、問題となるケースも多いです。

アルバイト(パートタイム労働者)

パートタイム労働者でも、各種労働法で護ってもらえます。 団結権、団体交渉権および団体行動権もあります。 更にパートタイム労働者は正社員に比べて権限が弱くなりがちな事から、 問題になることが多い点について、労働契約などの記載事項がより厳しくなっています。 (昇給、退職手当、賞与の有無の記載が必須となります。)

フリーランス・個人事業主

各種労働法では護ってもらえません。 団結権、団体交渉権および団体行動権もありません。 フリーランスのリアルな事情については、第6章にいっぱい記載していただいていますので、そちらを参照ください。

副業

同人誌を書く

同人誌を執筆して頒布して利益を上げるというのも、建前はさておいても、お金を稼ぐ手段たり得るものです。内容によりますが、貴方の技術的な知識や、ソフトスキルを技術同人誌として執筆して、コミケや技術書典や技術書博覧会で頒布すると、時給換算では目も当てられませんが、お金を得ることはできるでしょう。

ひとまずこの記事では漫画や小説などの創作(一次・二次を問わない)はいったんおいておきます。さまざまなしがらみがあります。ここでは、完全に一次創作である、技術系同人誌に話を絞り込みましょう。

技術同人誌のメリットは、自分の知見の整理になる、自分の名刺・ポートフォリオになる、というものがあります。

あと電子書籍であれば初期費用がほとんど掛からず、かつ利益率が高いため、うまくやれば毎月そこそこのお小遣いが定期的に入ってきます2。技術書典や技術書博覧会・コミケのようなイベントよりは電子書籍の方が売り上げ自体も大きいというケースも増えています。

イベントに参加するメリットが無いわけではなくて、どちらかというとイベントはショウケースです。こういう本を書いたんだ!という認知、読者との交流そういった場です。もちろん、技術書典のようなイベントでは、うまくハマれば他のイベントでは考えられない規模の冊数の本を頒布可能です。

貴方が技術を主軸において生きていくのであれば、同人誌を書くという副業は、お金も得られて技術も整理できて、なおかつ本を書く楽しみ(苦しみ)を味わえる、しかも自分のジャンルの知り合いができるという一石二鳥どころではない最高の手段たり得るでしょう。

小さい案件を受ける

最近は小さい案件を受けるためのさまざまなプラットフォーム、いわゆるクラウドソーシングがあります。プログラムやデザイン、そういった制作を行い納品するというような小さい案件もありますし、少し変わったものとしては「人に教える」という案件もあります。

教材を作成する

最近はプログラミング学習が大人気です。本当に儲かるか、うまくいくかはここでは触れませんが、動画による教材や、ソースコードサンプルや資料などの教材などを取り扱うサイトがいくつもあります。動画教材の有名どころでいえば Udemy などがあります。

1万、10万、100万稼いでみる

何らかの副業を思いついたとき、一旦はやってみましょう。副業なので基本的には誰に断る必要もありません。

まず、その方法で1万円稼ぐことを目標にしてみましょう。1万円は原理確認です。お金を稼ぐロジックとして成立しているかの確認ができます。法に触れないか、顧客がいるか、ニーズがあるか、などが確認できます。何か問題があれば、いつまでたっても1万円の収入になりません。その場合は原理的にNGと言えるので、再度原理を確認してみましょう。

次は、10万円を稼ぐことを考えます。これは、月に10万か年に10万かで話が変わってきます。一旦は、年10万をその方法で稼ぐことができるかで考えます。月1万円を稼げたならば、それを継続すれば年10万になります。できましたか?1回ならできたけど、続けることができなかったら、それは労力に見合わないか、原理的に穴があるかのどちらかです。

原理面の例では、例えば家の不用品を売る、といったことが考えられます。初期状態では不用品がたくさんありますから、それらを売るだけで簡単に達成できるでしょう。ところがそれを継続するとなると、継続的に「仕入れ」を行う必要が出てきます。仕入れにはお金も時間もかかりますし、仕入れたものが案外売れないというリスクも生じます。ただし、10万程度であれば十分にヘッジできるリスクです。ダメだったねーという勉強代としても手ごろなところでしょう。逆に、これが上手くいくようならば、継続する価値があります。月1万円のお小遣いが増えると考えられます。副業として悪くないですね。あ、確定申告はお忘れなく。

次に狙うは、月10万です。月10万の収入まで増やせるなら、相当優秀な副業ですね。ここでも、月10万をコンスタントかつ現実的な労力で稼げるかどうかを確認します。月10万ではかなり心もとないですが、実家暮らしや単身といった状況であれば、独立を考えたくなるかと思います。独立するには、最低でも月30万とか稼げる必要があるでしょうが、そういうスケーリングが可能か十分に検討しましょう。さて、月10万をコンスタントに稼げるようになれば、年100万です。おめでとうございます。100万の壁を突破しました。

多少の誤差はありますが、1万、10万、100万が大きな壁だと考えています。1万は行けるが10万は難しい、あるいは10万ならいけるが100万は難しい、といったハードルがあります。副業ならばリスク低くお試しが可能なので、実権としてやってみるとよいのではないでしょうか。

お金を稼ぐ(会社としてのお金の稼ぎ方)

会社としてのお金の稼ぎ方にはおおきくわけて4種類のパターンがあります。 これを仮に「金融パターン」、「商業パターン」、「工業パターン」、「それ以外のパターン」と呼ぶ事にします。

金融パターン

お金を換金性の高い何かに替え、価値が上がったタイミングでお金に戻し、 利益を得るパターンです。 金融パターン

株や他の通過、あるいは債権などを売買することが該当します。金や石油など、実際にそのものとして使うわけではないものを購入して適当なタイミング売却するという形式です。投資というよりも投機といって良いでしょう。

商業パターン

お金を換金性が単純には低くなる商品に替え、 ギャップを超えたところに持っていって売り、 利益を得るパターンです。

換金性が低くなるとはどういうことかというと、お金ならば当然すぐにそのままの額面で使用することができます。一方で、何らかの形のあるものを買ってしまうと、その価値は目減りします。それを、より高く買ってくれる人、場所へ持って行って、差額を得るというパターンです。

商業パターン

なお、ここでいうギャップとは以下の6つのギャップを指すそうです。(販売士検定ハンドブックより引用)

商業パターンにおける6つのギャップ

6つ全てについて説明するわけではありませんが、生産地と消費地のように、価値に差がある2箇所の間で物品を移動させることができれば儲けることができます。胡椒一粒黄金一粒と言われたこともあるように、その価値の差を見つけることが商業パターンの基本です。基本ではありますが、基本だからこそすでにやっている人は相当います。いずれも参入は比較的容易ですが、競合も多く、利幅も比較的小さくなりがちです。また最初は競合が少なくても、あなた(あるいはあなたの会社)が成功したのを見て参入してくる人がいるかもしれません。そうなると最初の旨味はどんどん減ってきてしまいます。

また、いわゆる簿記試験で言うところの商業簿記は、簡単に言うと上記のようなイメージでの簿記会計処理が問われます。(簡単に言い過ぎな面はありますが。) 簿記試験を受ける過程で勉強する事になる、簿記一巡の手続き、流れが理解できるとここらへんの理解が深まりますし、お金を扱わない会社って普通ありえないので、一度身に付くと一生捨てスキルにはならない分野です。筆者はちょっと知っておくと結構強い…と思っています。

産業パターン

お金を商品以外(材料など)に替え、材料から製品(売り物)を作る事で 価値を付与し、製品を売って利益を得るパターンです。

産業パターン

安価な材料を用いて、付加価値をつけます。地面に埋まっている単なる石ころをいかに精錬・加工するか、それでどんな素敵な・価値あるものを作るか、です。ただし、大抵の場合製造・加工には莫大な資本投下が必要となります。また技術も必要になりますから、参入障壁は比較的高く、技術も必要です。

商業と同様に、いわゆる簿記試験で言うところの工業簿記は、簡単に言うと上記のようなイメージでの簿記会計処理が問われます。(同じく、簡単に言い過ぎな面はありますが。)

また、「The Goal」などに代表されるサプライチェーンマネジメントの考え方は端的にいうと「材料とか製品をいくら保持していてもすぐお金に戻せないためリスクが高く、経営上のメリットも薄いため、原則お金として保持し、在庫を持たないようにしよう。併せてお金から材料、材料から製品にするスピードを限界まで高めよう。」という内容だったりします。

それ以外のパターン

これは例えばコンサルティングなど、サービスを対価にいきなりお金を貰う感じのパターンです。 士業資格などもだいたいはここに分類される稼ぎ方になると思います。

サービスのパターン

特に、技術や知識に関するギャップがお金の源泉となります。サービスを受ける人にはできない技術を提供することが価値につながります。

お金を使う

お金は持っているだけでは何も産みません。ただ通帳の数字が増えていくだけでは意味がありません。使ってこそお金は意味をなします。ただし、同じ額を使うにしても、使い方次第ではその効果は半分になったり倍になったりします。

以下、筆者が個人的に考えていること、あるいは他の人が言ってたことを又聞きして同意したことをいくつか挙げます。

  • お金はあるところに集まる
  • お金は低いところから高いところに流れる
  • お金は経済の血液
  • 情報格差がお金を産む

例えば最後の項目ですが、情報や技術レベルに差がないとお金は流れませんし、湧いてきません。情報格差としましたが、先に述べたように様々な格差の対価として循環するものがお金です。ものを作れる人がその技術でもって作ったものの対価としてお金が支払われたり、自分ではできないサービスを受ける対価としてお金が動きます。したがって、情報という点においては、知らない人は損をすることもたくさんあります。

金は天下の回りものとはよくいったもので、上手く使ってやるとまた、あるいはそれ以上になって返ってきます。支出ばかり気になる場合はお金の使い方を見直してみるというのも一つかもしれません。ただし、使えばいいというわけではなく、無駄遣いは当然いけません。単純にこれに投資すれば良いとか、勉強に使いましょうというわけでもありません。

さて、お金の流れの基本や様々なお金の稼ぎ方の例を見たうえで、何にお金を使うのが適しているのか? 答えは様々にあると思いますが、例をいくつか出してみたいと思います。

  • 生きていくための費用(衣食住、教育費、子育て、など)
  • いざという時のために備える、貯蓄や保険
  • 投資にお金を使ってお金を増やし(てみようとし)つつ、実際にやってみる事で学びを得てみる
  • 新たな事を学ぶ為に、本を買ってみたり、また各種トレーニングを受けてみる
  • 旅行に行ってリフレッシュしつつ、新しいものを見る

もちろん生きていくために使う費用はあります。いざという時のための保険や貯蓄もあるでしょう。積極的にお金を増やす投資と言った使い道もあります。あるいは交際費や新たなことを学ぶための費用というのもあるでしょう。

新しい環境に触れるためにお金を使ってみる

ここでは、前述のお金の使い道の一つ、新たなことを学ぶためにお金を使う、という話について触れます。

そういえば今回、この本を執筆するにあたり、私が過去に北新地(大阪市北区 梅田にある歓楽街ですね。)のとあるホテルバーで飲んでいた時に、横にいたおっちゃんにこんな事を言われたことを思い出しました。

ちょうどその時は前職のとあるシステムインテグレータでシステムエンジニアをしていて、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に丁度受かったので会社から資格報奨金が10万円出たので、じゃあせっかくなので… と思って良いお酒を飲みに行ったんですが、当然そういう話をする事になってしたところ、「その10万円で2週間に1回、こういった大人の社交場に飲みに来て色々学ぶと、風格が付くのでぜひやるんだ!」なんて事を言われました。

別に私としては風格を付ける事にそんな優先度を高く持てなかったので、そんな頻度でそのお店に通う事は結局なかったのですが、今振り返るとその話には重大な示唆を含んでいたような気がするのです。

というのは、普通に生活をしていて知り合う人って、自分の生活圏・生活レベルと同じぐらいの人にどうしても収束するので、例えばレベルの高いコンサルタントであったりといった、普段接点がない業種・職種・レベルの人と知り合うには何かしらのきっかけが必要なんですよね。

ただ、知ってる人は一瞬で解決できる事が、知らないと1週間たっても1か月経っても解決できない なんて事は特に課題解決の世界では良くある話で、先の例でいうところの「それ以外のパターン」で稼ぐタイプの人(いわゆるコンサルタント業の人)になろうとした場合、そういった引き出しや知見、人脈がどれだけあるかが勝負を分けたりもしてしまうのです。

こういう「違うレイヤー・自分よりレベルの高い人とどう接点を持つか」問題に関しては、これが正解というのは無いのですが、正解に準じる答えとして、ある種の資格を取ると、そういった専門家集団の集まりに参加できる というものがあるように思います。

専門家集団・コミュニティの例

とにかく業界団体や専門家のいるコミュニティというと、圧力組織や何か後ろ暗いことをやっているのでは?あるいは敷居が高いのでは?などと思ってしまいがちですが、純粋なコミュニティとして存在しているところも当然たくさんあります。いくつか例を挙げます。

  • 技術士試験

技術士コミュニティに参加するだけであれば一次試験が取れていればよかったりするところも。なお技術士第一次試験 情報工学部門の難易度は単純比較はできませんが、応用情報技術者試験ぐらいの体感です。

  • 中小企業診断士試験

私は関わりは今の所ないのですが、友人いわく資格のスクールで横のつながりができたり、二次試験の代わりの研修過程を兼ねた大学院があり、そこでの繋がりが凄いらしい

その他、各種士業資格や集合研修を設けている資格に関しては、同様の効果が期待できるかもしれません。 (実は、この本のような様々な人が集まって作成する本への執筆参加も似たような効果が期待できるのですが。この本を読んだ人だけの秘密にしておいてくださいね。(笑))

  • 勉強会/技術コミュニティ

様々な技術コミュニティがありますが、特定のテーマや技術に関する勉強会があり、そこは技術者のコミュニティになっています。規模やレベルはさまざまですが、あなたが興味ある勉強会に参加してみてはどうでしょう?

[column] スプレッドシート家計簿のススメ

Google スプレッドシートや、Excel など表計算ソフトで気軽に家計簿を付けるといいかもしれません。

イマドキは便利なアプリがあって、そちらの方が使い勝手がいいかもしれません。そのときはもちろんそのアプリでもいいでしょう。

やることは、毎日のお金の増減だけつけることです。これなら簡単にできると思いませんか?お財布の中の金額、銀行口座の金額、イマドキならKyashアプリやMobile Suicaの残高もでしょうか。これらの数値を記録するだけです。

気が向いたら備考欄に、その日使ったお金のことについて書いてもかまいません。

金額の増減を付けるだけでも、お金に対する感覚は変わるものです。

似たようなテクニックにレコーディングダイエットというものがあります。体重を毎日記録することで、体重の変化に目を向けるというものです。

レシートとか全てを詳細に記録するのは大変すぎます。もう少し時代が進めば、アプリでフルオートでそれができる時代も来るかも知れませんが、残念ながら当分はまだそれを期待できないため、今はひとまずお手軽なやり方で、雑にお金を管理してみましょう。

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[column] ポイントってほんとにお得?

ありとあらゆるサービスにポイントシステムが根ざしています。人によってはポイントがお得になるように、ものすごい時間を掛けて調べ尽くすような人がいます。

もしそれが趣味であれば止めません。趣味なら堪能してください。

でも趣味でもないのに節約術として、ものすごい時間をかけてほんの少しのポイントを多く稼ぐというようなことをしてるひとは、自分がそれによって時給換算でどれくらいのお金を得られたかを考え直した方がいいでしょう。

ぶっちゃけ割に合いません。

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税金

税金払ってますか?まず日常から行くと、毎日のようにお買い物で消費税を払ってます。次に、給料から所得税が、さらには住民税が天引きされているでしょう。会社員なら健康保険、学生でも国民健康保険が引かれます。年金関係では、厚生年金、介護保険料なども引かれているはず。

次に、酒を買えば酒税が、タバコにはタバコ税がかかりますし、車を持っていればガソリン税に、自動車税、持ち家などには固定資産税がかかっています。贈与税や印紙税などもありますが、個別の税の列挙はこれくらいにしましょうか。また、会社すなわち法人は、法人税を支払っています。基本的には国及び市町村はいかに税を徴収するかということに心血を注いでいると言っても過言ではないでしょう。

なお、税金の種類などについては、https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page02.htmなどに、様々な税の種類についての記載があります。子供向けのページですが、こういうページを見てみないと案外知らないこともありますね。

税金は公共サービスの原資である

基本的には、税金は国あるいは地方自治体の収入として、インフラや住民サービスの原資として使われます。この辺りは、中学高校の社会科などで勉強することですね。個別の税金の是非や使い道については皆さんで調べてみてください。納得のいかないものもあるかもしれませんが、言われたから払っているという状況からは脱却しましょう。節税の方法が見つかるかもしれませんし、そういうことであれば気前よく払ってやる、となるかもしれません。

なお、納税は義務ですから、「お金がもったいないから払いたくなーい」などと思っていてもそれを逃れることはできません。税の支払いを不正に逃れることを脱税といいますが、脱税に対しては懲役を含む罰則が課されることがあります。そうでなければ国は税金をとりっぱぐれますからね。

個人として支出を減らし手取りを増やすためには節税は重要ですが、節税をするということは、国や地方公共団体の税収が減るということ。とすると、サービスの原資がなくなります。次に述べるふるさと納税はそのあたりが如実に問題化しているところです。

節税の代表として・・・ふるさと納税

節税の代表格として挙げられるふるさと納税について触れます。

そもそもの理念としては、自分のふるさとや応援したい自治体などに寄付をすることでそちらの収入を増やし、居住する自治体の住民税などから控除する仕組みです。

「ふるさと納税」と検索すれば、様々なポータルサイトが、各市町村の特産品をこれでもかと並べている様が見えます。1万円のふるさと納税でお米が!牛肉が!魚が!果物が!と煽っていますし、実際どれも美味しそうですね。あるいは地方の工芸品なども素敵なものがたくさんあります。

一方で、現在は返礼品合戦が加熱し、実質的には単なる節税目的となっています。さらにふるさと納税を受ける地方自治体も返礼品のために思ったほど実質的な実入りが増えないどころか赤字になるし、特に大都市圏ではふるさと納税による税収の流出が大きな問題となっています。半額返しが相場ですから、実質的な税収は寄付された分の半額です。さらにポータルサイトなどの取り分もあり、実入りはさらに減るでしょう。もっとも、ふるさと納税で地方の産業が活性化し、雇用の維持、新たな雇用や産業の発掘ができるという面もあるかもしれません。

ふるさと納税をすることで、地方の特産品がもらえるという大きなメリットはありますが、税金のあり方としてこれが適切なんだろうか、と首をかしげることは多々あります。

今後ふるさと納税をやろうとする人も、やっている人も、「お得だ!」という声だけをとりあげてわーいとなるのではなく、その構造の中に含まれるお金の流れや利益構造を考えてみると、ふるさと納税をはじめとしたお金、税金をより有効に使えるでしょう。

もらえるお金(病気・ケガ編)

仕事にも慣れ、プライベートも順調で幸せな人生を送っていたが、会社の健康診断で大きな病気が見つかってしまった・・。病気で働けなくなった場合にもらえるお金があります。申請が必要なものはたくさんあり、自動的にもらえるわけではないものも少なくありません。申請が必要ですよ、と教えてくれない場合もありますので、知っているか知らないかは大きいです。

ここでは病気になった時にもらえるお金について触れますが、他にも失業したとき、災害にあった時、子供が生まれた時など、さまざまなシチュエーションでもらえるお金があります。国、自治体が主体のものは、同様に案内が不親切な場合が少なくありません。知っているか知らないか、調べたか調べなかったかで損をする場合があります。また収入によってもらえたりもらえなかったりするなど、仕組みが複雑な場合もあります。いずれの場合も、ちゃんと調べる、役所に確認するなどで、大きな得をする可能性があります。

高額療養費

病気やケガによる入院や大きな手術を受けた場合、高額な医療費がかかってしまいます。同じ月に同じ病院で受診した際に支払った金額が自己負担の限度額を超えた場合、超えた分が高額療養費として健康保険から払い戻されます。70歳未満の場合、所得区分に応じて自己負担限度額は5段階に分類され、年収が370万円〜770万円の人の限度額は「80,100円+(医療費-267,000円)×1%」となります。ひと月に100万円の医療費を支払ったとしても、自己負担は87,430円となるので差額が高額療養費として戻ってきます。

付加金

一部の健康保険組合では病院を受診した際の支払額が一定金額(20,000円〜30,000円程度)を超えた場合に付加金として支給されるところがあります。高額療養費に該当しない場合でも、給付されます。

限度額適用認定証

医療費が高額になることが見込まれる場合、事前に「限度額適用認定証」を各健康保険の窓口に申請しておきましょう。「限度額適用認定証」を提示すると最初から高額療養費の自己負担限度額までとなります。

[column] 限度額適用認定証を使わず、クレジットカードのポイントを貯める方法

大きな病院では、クレジットカードで支払うことができます。あえて限度額適用認定証を使わず、クレジットカードで医療費を支払い、ポイントを貯めるという方法もあります。クレジットカードの還元率が1%なら100万円の医療費を支払えば10,000円分のポイントがもらえますね! クレジットカードの利用枠が気になっても、2枚組み合わせて支払うことも可能なところもあるのでお試しあれ。(その前に、病気にならないことが一番ですね。)

[/column]

傷病手当金

業務外での病気やケガで仕事を休み、その間の給料がもらえない場合、傷病手当金が支給されます。仕事を連続して3日休んだ後の4日目から最長1年6ヶ月に「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3」がもらえます。つまり、休職しても給料の3分の2がもらえます!フリーランスの人が加入する国民健康保険ではもらえないのでご注意を。

  • 3日間連続して仕事を休んだ場合 →待機完成
  • 3日間連続して仕事を休んでいない場合 →待機完成せず
  • 公休・有休を含んで3日間連続して仕事を休んだ場合 →待機完成

休職が必要だと医師が判断した場合に、診断書をもらって会社と手続きを進めます。この時に傷病手当金を申請したいということも伝えると手続きがスムーズです。後日、人事の担当者から「傷病手当金支給申請書」が送られてきます。入手できない場合は、健康保険組合のHPからダウンロードすることもできます。申請書には本人が記入するところの他に、事業主が勤務日数などを証明するところ、医師が意見を記入するところがあります。傷病手当金は給料に代わりになるものなので、基本的に給与の締め日に合わせて1ヶ月ごとに申請します。その都度、担当医から働けない理由や期間などを書いてもらう必要があります。申請書を提出後、審査が行われるため支給決定までに時間がかかる場合があります。

傷病手当金の医師の証明は有料で、保険が適用されるため300円の自己負担が発生します。一方、休職時に必要な診断書は保険適用外となるため、病院によって異なりますが2,000円から10,000円くらいかかります。

傷病手当金の支給期間は、「同一の病気で支給開始から1年6ヵ月」です。いったん症状がよくなり職場復帰した後、再び調子が悪くなり休職することになった場合、「1年6ヶ月の支給期間を超えている」という理由で支給されないこともあります。復職のタイミングは産業医とも相談して決めましょう。

医療費控除

1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで超えた金額が還付されます。また、住民税が安くなります。なんと、通院にかかった交通費やドラックストアで購入した市販薬も対象!高額療養費や医療保険などで給付を受けた分は医療費から差し引く必要があります。また、生計を一つにしている世帯内で合算することも可能。夫婦+子供の医療費をまとめて一番収入が高い人から控除することも可能です。一人当たりの金額が少なくても家族合計で一申告することで10万円のラインを越え、なおかつ税率の高い人から控除することで数千円から数万円分税金を減らすことができます。

なお、生計を同一にするという範囲については、まず夫婦及び扶養している子供は(原則)認められます。また、例えば実家の親についても、自分からの仕送りで生活をしているなどで経済的に独立しているとはいえない場合には認められる場合が多いと思われます。あるいは、子供がフリーターである場合、学生の場合なども対象になるでしょう。

学校内の怪我

学校内(学校の管理下にある状態)で怪我をした場合、その診療費等は独立行政法人日本スポーツ振興センターから補填されます。大昔は学校安全会という名称でした。

基本的には学校から申請がなされるようです。きちんと申請されていれば、忘れた頃に手続きに必要な紙が送られてくるはずです。本節のテーマである「もらえるお金」でもありますし、怪我をした例として統計処理されることで対策がなされる可能性がありますので、ありがたくもらっておきましょう。ただし、その手続きは本当に忘れた頃にやってくるので、一応、受診したときの領収書などは残しておきましょう。領収書は、詳しい受診日や金額の記録としても有用です。なお、請求の時効は2年ですので、学校での怪我等が発生して半年くらい経ってもなにも音沙汰がなければ、確認してみることをお勧めします。

労災

仕事中に怪我をした場合、労災です、ということをきちんと伝えましょう。労災隠しはそもそも労働安全衛生法違反です。罰金こそ50万円以下と会社としては大した額ではないと言えるかもしれませんが、XX社労災隠し!などといって報道され、会社は社会的制裁を受けます。

特に製造業など、労災のリスクがある会社ではその報告ルートなどが明確になっている場合が多いので、いざという時のために確認しておきましょう。

病院の窓口で、労災である旨を伝えてから診察を受けることで、医療費の支払いがなくなり(労災保険からの支払いになる)、また休業補償なども適切に行われます。

そして、会社として、労災の発生が共有され、原因究明や対策が講じられるはずです。これを本人が黙って処理してしまうと、対策が行われませんので同じ労災が再発する可能性が上がります。これも労災隠しをする大きなデメリットです。

また、過労によるメンタル障害も労災の対象です。もちろんメンタルを害さないことが望ましいですが、万一何かがあった場合は労災としての対応をとる必要があります。この辺りは別章に譲ります。

まとめ

これらは筆者が実際に手続きをしてもらったお金をまとめたものです。このように国や健康保険に申請すればもらえるお金がたくさんあります。病気で働けなくなってしまい、高額な医療費が払えるのかとても不安でした。民間の医療保険にも入っていなかったのですが、公的制度を利用することで医療費をカバーすることができました。最近ではリモートワークを導入している会社も増えているので、病気を理由に会社を辞めてしまうのはもったいないです。様々な制度を活用していきましょう。

[column] 休職中にマイナスの給与明細書が送られてきた

休職中は給料が出ません。退院して自宅療養していたある日のこと、自宅にマイナスの給与明細書が送られてきました。(0円ではない!)休職中でも社会保険料と住民税は納付する必要があるからです。給与明細書と一緒に支払期限と振込先の銀行口座が書かれた紙が同封されていました。ただでさえ気持ちが落ち込んでいるのに、さらに暗い気持ちになりました。

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[column] 確定申告をしてみよう

学生の方、確定申告はしていますか?社会人の方、確定申告したことありますか?ないですよね。やらなくても回るようになっていますから…フリーランスの人、毎年苦しんでますよね。

学生でも、バイトしている人は税金は払っていますよね。給与明細を見てみてください。”源泉徴収”という形でいくらかの金額が引かれているかと思います。バイト先が一つなら、年末調整で確定していますから確定申告の必要はありませんが、もし年末調整がされていない場合は、払いすぎている可能性があります。

会社員ならば、基本的に年末調整含めて会社が代行してくれます。給与明細とともに、12月か1月には源泉徴収票という紙がもらえるでしょう。使わないし、もらっても即ゴミ箱にポイ、なんてやってませんか?ちゃんと中身を見ましょうね。

そして、それをもとに確定申告をやってみましょう。副業の収入や医療費控除といった会社が絡まない内容については必ずしも反映されませんし、その結果損をすることもあります。確定申告をすることで、その分を取り返すことができる場合があります。

さらに、たとえ返ってくるお金がなかったとしても、確定申告書を作ってみるだけでも、自分の収入や社会保険料、あるいは税金の構造について詳しく考える良い機会になります。源泉徴収票に書いてある通りの税額になればよし、ならなかったら何が違うのか考えてみるとよいでしょう。もし確定申告をすることで取り返せる税金があれば、税について学んだご褒美としてありがたくもらっておきましょう。税金について実地で学ぶ一番手っ取り早い方法として、確定申告をしてみるというのは強くお勧めします。

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まとめ

お金について、様々な条件や事情、背景があることが分かったかと思います。お金をうまく稼ぐ方法、あるいは会社員って意外といいですよ、という話ができたかと思います。また病気やけがをした時にもらえるお金についても記載しています。様々なもらえる仕組みはあるのですが、基本的にはお金の取り立ては厳しいですが、お金あげるという案件に関しては対応が鈍かったり時間がかかったりします。お金の取り立てはあんなにに熱心なのにね。

Footnotes

  1. パチンコやスロットの法律的な建前はともかく、ここではギャンブルにいれます。

  2. 二次創作界隈では、電子書籍に関しては慎重にしてください。現状で二次創作の電子書籍問題についてぐぐって情報にたどり着いて、ご自身でそのリスクを判断できないような方は、手を出すべきではありません。